お知らせ

15回北海道アダプテッド・スポーツ研究会実施報告  2016/3/31

 

 

主 催:北海道アダプテッド・スポーツ研究会(旧:北海道障害者スポーツ・健康開発研究会)

共 催:NPO法人ふれ・スポ・とうべつ

後 援:北海道障がい者スポーツ協会、札幌市障がい者スポーツ協会、NPO法人あ・りーさだ、当別町、当別町教育委員会、北海道社会福祉士会、北海道教育大学特別支援教育プロジェクト

日 時:平成27125()10:1517:00 (9:45受付開始)

会 場:西当別コミュニティーセンター(石狩郡当別町太美町22番地7

 

 

 

 

 

2015年より、名称を「北海道アダプテッド・スポーツ研究会」とさせていただいた中、研究大会も第15回を迎えることができました。今回も70名近くの方々にご参加いただき、大盛況でした。学生の参加も多く、さまざまな学びにつなげることができました。

 

 

開場は広そうに見えましたが、70名入ると良い大きさでした。

 


 

基調報告(1)  

総合型地域スポーツクラブにおけるインクルージョン~現状と課題~

               山本理人/北海道教育大学岩見沢校 

 

総合型地域スポーツクラブに関する政策、現状、クラブの数等について導入にお話いただきました。北海道のクラブ設置率は全国平均より低い現状などお話いただき、どのような取り組みが必要となっていくのか示唆をいただきました。また、クラブにおける障害のある方の参加に関する調査から、その現状や見えてきた課題などもお話いただき、アダプテッド・スポーツを展開していく総合型地域スポーツクラブのあり方への示唆や、合わせて研究会会員への期待についても語られました。

山本氏

 

基調報告(2)

旭川物語~IPCクロスカントリースキーワールドカップへの道、そしてこれから~

          泉谷昌洋/道北地区障がい者スポーツ指導者協議会

 

 これまでも様々な取り組みを行ってきた旭川地域ですが、20152月におこなわれたIPCクロスカントリースキーワールドカップ旭川大会を一つの軸に、旭川での取り組みのこれまで、これからについて、多くの情報提供をいただきました。スポーツ単独ではなく、スポーツを中心に地域を盛り上げていく実践について、多くの地域で参考にできる内容のお話をいただきました。

泉谷氏

研究/実践報告

・「車椅子登山・実践と課題」           武田功/チームパラマウントアドベンチャー

活動の実際について、安全を中心にしながらのさまざまな工夫を用いた実践と、多くの方に参加してもらうために見えてきた課題などについてお話しいただきました。

 

 

武田氏                田中氏

 

・「ランニング用義足をもっと安価に~樹脂製足部の試作と走行結果の報告」  

田中聡/切断者スポーツクラブヘルスエンジェルス

通常高価である陸上用ランニング義足について、安価に作成できるような工夫点や、実際に装着しての走行について、映像を交えながら報告いただきました。

 

・「第15回全国障害者スポーツ大会に参加して」    木村純一/とうべつチャレンジドクラブ

 和歌山で行われた全国障害者スポーツ大会について同行した際の会場の様子や、フライングディスクの全国レベルの状況などについてご報告いただきました。

 

 

木村氏               小関氏 

 

・「パラクライマーと登る一手の充実感:えぞモンキー活動報告」

小関英幹/パラクライミングサークル えぞモンキー

視覚障害の方を中心に取り組むクライミング活動の実践について報告をいただきました。用具の紹介や、方向や距離、形を伝える声掛けの工夫なども参考になりました。

・「福祉村スポレク  ゴロドッチの始まり」        乾大輝/北海道社会福祉事業団福祉村

 「ゴロドッヂ」を中心にレクリエーション活動について紹介いただきました。本研究会での出会いが役立ったということで幸いです。また、岩見沢名物ひゃっぴい体操でも盛り上がりました。

 

 

乾氏              城田氏

 

・「リオデジャネイロパラリンピックからの新種目『パラカヌー』4年間の振り返りとTOKYO2020への展望」                       城田幸俊/北海道障害者カヌー協会

パラカヌーの現状や課題について、写真を交えながらご紹介いただきました。パラリンピックに向けた海外選手との差や、地域での展開についてなど幅広くお話いただきました。

 

 

ワークショップ(体育館)  

・デモンストレーション(スポーツ吹き矢、スラローム)

・各種スポーツ・用具の体験等

 皆さまお待ちかねのワークショップです。本研究会でも初めてご紹介した「スポーツ吹き矢」をはじめ、さまざまなスポーツや用具の体験で盛り上がりました。多くの関係者の方にもご協力いただき、本年も充実した内容となりました。

スポーツ吹き矢

車椅子テニス                スラローム

 

キンボール               フライングディスク

 

スポーツチャンバラ

 

 

意見交流を実施して本編も無事終了いたしました!

 

毎年一番盛り上がる??お楽しみの懇親会です!

今回は地元当別の障害者就労支援事業所にメインオードブルをお願いし、当別町産野菜や豚肉などで豪華なものとなりました。また、知る人ぞ知る、当別のジャンボな唐揚げもお目見えしました。学生も多く参加いただきましたが、お腹を満たす大満足の内容でした。また、当別のお酒、「雪梟」の差し入れもいただき、おいしくいただきました。

  

 

今回は初の当別町での開催となりましたが、「ふれ・スポ・とうべつ」をはじめとする地域の方々にもご尽力いただきまして、盛況のうちに終了することができました。ありがとうございました。

終了後は2次会??で、会場近くの温泉を楽しんで帰宅された方もいらっしゃいました。

 

今回ワークショップについて、体験や紹介を中心に行ってきましたが、実際の指導についても参考になることがあれば、との貴重なご意見もいただきましたので参考とさせていただきたいと思います。

 

 

 

次回の研究大会は全国学会との共同主催で実施いたします!

ぜひ、皆様から北海道の素晴らしい取り組みを全国に発信していただければと思います!

下記、ご参照ください。

 

“アダプテッド/医療/障がい者”体育・スポーツ合同コングレスin北海道

日程:平成28716-17日(18日ポストプログラム有)

場所:岩見沢市民会館「まなみーる」・北海道教育大学岩見沢キャンパス

※海外からなど、アダプテッド・スポーツに関連する貴重なお話もありますので、是非ふるってご参加ください。(本当に貴重な機会となっています)

※詳細は大会ホームページをご覧ください。

http://hokutoku.net/gc/

 

 

今後とも皆様のご期待にそえる大会とできるよう事務局努力してまいりますので、今後とも皆様のご協力のほど、よろしくお願いいたします。

(報告:近藤尚也)